【神】
時間がなく、退店しなくてはならない為、自身が遊技している台の大量に残っているARTゲーム数やストックを、全く知らない他人に、そのまま譲渡するという希少人種。特に他人への嫉妬、お金への強い執着をみせる人間が多いパチンコ店。そんな場所で、このような出来事があるとは信じがたいことだが実際、神に遭遇した、という報告は多く寄せられている。
只、この珍しい行為を受けたという人間には、あるいくつもの共通点がみられた。当然ながら、その該当台の近くで遊技していたということ。それに加え、ずっと現金投資をしいられていてもマナーよく紳士的に打ってる人。そして、若いかわいい女性などが選ばれる傾向が高い。
尚、後者の場合、決まって男連れの為、その後すぐに男性に奪われ、その輩がドヤ顔で遊技する光景がみられるという。
回胴民明書房刊 「回胴救世主伝説」
この、急いで退店しなくてはならない人にAT、ART中の台を譲って貰う経験は、自分もあるんですよ。
あれは、鬼浜爆走紅蓮隊 爆音烈士編。
あの、仏恥義理TURBO!!のやつですわ。
ART中のボーナスにて、9枚役成立ごとにARTゲーム数を上乗せ。ボーナスが続けば続くほど
上乗せが期待できるというゲーム性のもの。只、その上乗せゲーム数、残りゲーム数というのが、表面上、見た目ではわからないような台。
ARTゲーム数が無くなれば自力で2択sinを回避。
2択sinのどちらかが入賞してしまうとART終了。
そんな仕様だったかと。
その鬼浜をひとシマで導入しているお店での出来事。
あの日は、その鬼浜のシマに自分を含め、たったの二人。
自分は、あれやこれやと、鬼浜数台を打ち散らかし、もう一人の若い兄ちゃんは、ずっとART中。すると、その若い兄ちゃんが突如、近づいてきて、
「よかったら、あの台、うちますか?」
え~っ、いるんだ。こんな人。
ART中の台を譲るなんて。
丁寧にお礼を言うと、頑張ってください!
そんな言葉を残し、自分の持ちメダルを持って、颯爽と消えていった。
なんて格好いい人なんだ。
とりあえず、助かった~。
さて、どれぐらい残ってるんだろ。
意気揚々と打ち始める。
するとすぐに2択sin当選。
SIN入賞回避のナビがでる。
で、またすぐ2択sin当選で、
え~っ!
ART終わってるじゃね~か。。。
すごいな、兄ちゃん。
きっちり取りきっておられました。
表面上、残りARTゲーム数なんか、まったく、分からないのに。
感覚的なものだろうか。
まさに神のような、お人でした。