エンペラータイム
ある日、突如おとずれるスロット・パチンコの爆勝期間。自らの現在の状況を最上位の称号を使用し、言い表している。
この期間とは、一年の内のとある月、誕生日月、数年周期など人それぞれ。今までと、まったく同じ立ち回りにても、何故か不思議と勝ち続けたり、異様な引きを発揮、又、負けるにも小額ですむなど、強運が訪れるのである。
あまり幸福なれをしていないスロ・パチンカーにとって、逆に近々とてつもない不幸が起こるのではないかと不安になるほどである。急遽、収支表をつけはじめるのも年始と並び、この期間が多い。
日頃から負けが続き、スロットやパチンコを辞めようと思っても唐突に訪れるこの期間により、店舗に再び呼び戻され、元の鞘。基本、スロ・パチンカーは、これを繰り返すことになる。
この期間を業界内では、パチンコ・スロットを辞めようとする人間を再び店舗に通わすきっかけ、すなわち行程とみなし、”皇帝時間”から、裏用語にて”行程時間”と揶揄するものもいるとか。
回胴民明書房刊 「本当は怖い回胴の異学」 より抜粋